2014年4月16日水曜日

【将棋】観戦記 140415

本日の中継局・観戦

橋本崇載VS深浦康市 第62期王座戦二次予選
北浜健介VS村山慈明 第85期棋聖戦決勝トーナメント
里見香奈VS加藤桃子 マイナ日女子オープン5番勝負

本日のおススメ書籍 橋本崇載の勝利をつかむ受け (NHK将棋シリーズ)



は私も読みました。
これを読んだので橋本さんは受けに強いっていうイメージが付いてます
対局にも注目する棋士です。
あと将棋以外でちょっとしたパフォーマーですよね。将棋バーも経営されてますし。
将棋は、本格派の居飛車、振飛車も指しこなすというイメージ

本日は

橋本崇載VS深浦康市 第62期王座戦二次予選

先手ゴキゲン中飛車 vs 後手超速
72手 後手勝ち

観戦記はゴキゲン中飛車の開祖の近藤正和六段
緊張して力が出せなかったのかな(゚∀゚)
この対局で橋本vs深浦は6勝3敗、橋本との相性は深浦さん悪いんだなぁ

17手目▲78銀はデータ的には18勝32敗と負け越している
そこで改善策(その一つは▲16歩)が注目されたが…
56手目△55銀で、中央の位を突破、もしくは安定させるのがゴキゲン中飛車なのに
逆に押さえ込まれているので、この時点でプロ的には大差。
個人的解釈として、ここで序盤の構想(研究)が悪かったという結果

…となると
先手中飛車の78銀型に対しての24手△75歩からの突き捨て2連続から
28手目△87角打ちという深浦さんの構想が良かった。
結果論的には勝負を決定するものであった
結果論的には24手目の時点で、先手の構想は悪かったことになる。
それと角がとれる状態だけど、しっかり読みを入れて、その餌にとびつかず
相手の攻めを受けれる状態を作った深浦さんの強さ。

先手側としては35手目▲85角打ちが悪手か
相手が歩切れだから歩を取られないようにする序盤→中盤の大局観が悪かった
この角打ちの考えられる意味は
歩を守る、▲73歩成で63で角成りができる
76に引いて馬に当てる、玉の筋にかける、飛車道を一つ塞ぐ(銀がない場合、76飛を防ぐ)
飛車(切られても)角交換、ぐらいかな
プロは一つの意味だけでは飛車角は打たないのが凄い所。


北浜健介VS村山慈明 第85期棋聖戦決勝トーナメント

先手 向かい飛車vs居飛車
84手 後手勝ち

向かい飛車はまだまだ定跡発展途上でしょうが…
村山さんの研究範囲なのか解りませんが
序盤互角ぐらいから中盤ちょい優勢から差を広げてったイメージですかね。

村山さん序盤の研究家として有名ですが
まぁ棋士なら序盤だろうがなんだろうが勉強してると思いますが
棋士の中でもそういう風に言われるということを踏まえると、やはり相当な研究家なのでしょう

すでに成績がものを言っていますが、
今日改めて思った事ですが
彼は(すでにそうかもしれないけれど)棋界のトップクラスの棋士になると思います。
ふと羽生さんに相対するような棋士にもなるかも。と思いました。
(まぁ将来的に羽生さんが年齢による衰えがあるかもしれませんが…しかし、読みの速さは衰えるけど大局観が良くなる、と言いますが。)
(しかし、高齢の棋士を見ると、やはり、成績としてはどんどん悪くなってますよね…
まぁ羽生世代は将棋の世代として現代将棋に変わった時代の人達でありますから、
その世代が歳をとったらどうなる?というのは解りませんね)

で、村山さんに凄い可能性を感じた理由は…
序盤の研究家である、という事がひっかかったのですよね
ちょっと前までは「序盤の研究してても、その研究を外れたらダメになるじゃん」
とまではいきませんが方向的にはそういう感じで思ってた節がありました、
でも…
序盤の研究をたくさんしてるということは…
序盤で研究でないことをされても…そこで考える力がある、ということなんですよね。
つまり研究の範囲で進んで行ってもそれはそれで良いし、
研究でない手を指されても、そこで考えて、そう進んだ場面が自分優位な場面で
進めれたなら、良し。というわけです。
大局観に近いもの、もしくは大局観の一つの要素を持っている(その部分が強い)棋士で
あるのでは?と。

でもちろん序盤だけでなく勉強されてらっしゃるとは思いますが、
これに序盤優位のまま先行する力
中盤のねじりあいの力
寄せ、詰みを磨けば。

しかし若手は何人も有望株がいますよね
今のトップ棋士たちも年配の方も頑張ってほしいですね
藤井さんも!
藤井さんの対局は見ていて、いまもなお、個性的、独特な序盤構想力って思うので
そう思えるうちは、なかずとばずかもだけど、落ちぶれることはないでしょう多分。
元竜王、3連覇もした人だし!

高橋道雄さんも横歩どりの対局見ててカッコいいですよね(゚∀゚)
棋譜見てるだけでカッコいいって思わせる人

ただ、序盤以外その他の部分で衰えてきているのか
高橋先生の序盤の研究はすばらしいけど、そのすぐ後には、若手が研究を全部かっさらって
しまう感じw
昔の藤井さん「羽生さんは研究をすべて簡単にさらってく」って言うのを
高橋先生(年配の棋士たちの研究家の研究)は棋界全体、もしくは若手がさらっていく
まぁ時代的にそういうものなんだ、とのことですがw

里見香奈VS加藤桃子 マイナ日女子オープン5番勝負

里見さんは体調が悪いのがどれぐらい悪いのかわからないけど
体調不良で欠場することを発表してから、将棋が少し雑に見えていました
なんとなくですけどね。
今回もそんな感じがちょっとしたんですが、
やはり劣勢になったものの、逆転したそうですね。
加藤さんが悪手したのかな?
いまちゃんと読んでみましたが、加藤さんの攻めはペースを握っていたものの
決め手を与えない粘りで逆転勝ち
って書いてあるけど、要は仕掛けが悪かったし、
終始、互角か里見ペースという感じですか。

自分もまだまだですね。正しい手を指し続けたという感じですね。

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