2014年7月5日土曜日

【将棋】 20140704 将棋観戦記 中村太地は熱戦体質…!? 第27期竜王戦決勝トーナメント 中村太地―藤森哲也


7/5 本日は第85期棋聖戦五番勝負 羽生―森内が行われてますね
お、ニコニコでも放送してるんですね。
雨降りで、家でだらだらしてるんですが、
せっかく会員なってるんだから、放送見よー\(^o^)/

予想は羽生さん勝利ですが
なんとなく森内さんに買ってほしいです

今期、羽生さん負ける気配なしですね(笑)
10勝0敗…w
対局数は他の人の方が今のところ多いみたいですが…

本日は、早指しですが他のカードも面白そう


さて、本記事は、
昨日の
20140704 第27期竜王戦決勝トーナメント 中村太地―藤森哲也です





中継されてる対局で
横歩取りで、ここまでの熱戦は見たことがない気がします

横歩取りは序盤中盤が難しすぎて、私には全く解らないんですが(笑)
終盤に手がつくと、わりと早く終る感じがします
中原囲いは左辺右辺にうまく逃げれる囲いですが
あんまり上手く逃げるような対局は見てない。

それに最近は52玉から美濃囲いに移ったりする将棋も多いですしね。

今回のこの対局は、
一局をざーっと通してみると…

さきに中村玉が包囲されて、素人的にはあっという間に負けてしまいそうな感じですが
1分将棋にも関わらず正しい指し手
2度3度攻守が入れ替わる熱戦でした!

考え方としては、先に包囲した攻め藤森さんの寄せが間違ったのか
攻守入れ替わった時に、中村くんが攻め間違ったのか、という考えも一つあるかもですが
ここで攻めてここで守ったら、あとは勝てるって読んで指してたら凄いですよね

65手目66角打ちで、その後、銀を差し出した辺りは、何か間違ったのか、
読み抜けがあったのか…控室でも言ってたようだけど、非常手段ということで
この辺りからは、中村くんが(形勢)悪い、と思うのですが…
と入っても、銀桂交換で、駒損したからといって、すぐ勝負が決まるわけでもないですが。



さて、順番に少し観ていくと…
今期は好調な二人、
戦型は横歩取り、玉が互いに5筋に立つ中住まい

(最近は横歩取りか角換わりの将棋が多いですが、
横歩取りがまた増えてきてるような気がしますね。振り飛車は中飛車が多いかな?)

横歩取りは、交換した角どこで使うかっていうが勝負の肝ですよね
左辺右辺を睨むような角打ち。できたら防御にも効いてると良い。

(この対局とは関係ないですが、青野流が少し増えてきてる印象があります。
青野流の横歩取り将棋、こないだ見ましたが、ただえさえ解らない横歩取りに、
さらに力戦系?という感じがしました。早指しでは指せない将棋ですね、
いや仕掛ける側が自信があるなら、早指しの方が優位か?
横歩取り青野流の対局増えたら、見てる方としては面白いですが、
戦績が安定しない将棋はプロは指さないですかね?。)

さて
△58手目73桂馬の局面

この手までは、若干、後手の方が模様が良いように思える
きちんと手が作れるように考えてのことだが、
先手飛車が6段に来てから7手動いていること
その間に後手の歩が前に進み、銀で中央をがっしり抑えている
盤面的には、盤上の支配は後手の方が良し
サッカーで言えば、しっかりデフェンスラインを押し上げてしっかり攻めている状態…かな?(笑)

ただし、感想戦では、ここで23角打ちが良かったか?と。
いわゆる俗手という奴ですね、もしくはガジっと。

確かに素人的に一直線で、行くと、▲23角打△同歩▲同歩△同金▲同飛
となると、勝負は決まったようなものです。
ただ、こういう場面で、初心者は手なりで、▲23角打△同歩や、▲同歩に△同金としてしまいますが、これはよくありません。こういう場面でも時間があるならしっかり考えましょう。
私的には▲23角打に対して、42金、31金、(悪手だが42玉)など手がありそうです
42金、45角成、44銀なら馬作られるけど、まだ…?

というように、手なりで、差し出されたからと一直線に進むのは
相手も考えてる一番単純な読みに乗っかってしまうので、そのあとも読んだ上で大丈夫ならいいけど、そういうのは往々にして、先手必勝という形になってしまうので負けてしまいます。

感想戦では▲23角打に一度△同歩ですが、▲同歩に△31金と引きます。これに
▲32と、と捨てて△同金に▲21飛成。△31歩打の底歩、という感じでした。

これで、先手が攻めが切れない(角を渡している)、後手が左辺に逃げ切ることのないようにできるならば、中村くんはこの時23角打ちとすべきだったかもしれませんね。
そっちの方が楽に勝てたかも???

さて、こっからは混沌としていきます。
やはりここからしばらくは後手の形勢が良い感じだったようです
将棋の不思議な部分ですが、攻めるべきところを逃すと、
形勢の針が相手に傾いてしまうんですよね

しかし、しかし先ほどに述べた▲66角打に対して少しあって、
△55角打ちで角を合わせたんですが、素人でも思いつきそうな
ただ単に銀で角を取った方が、本譜より少し良かったそう。
割りと俗手が良い時もあるんですよね。

△49銀から相手を追い詰めて行った局面は
ワタシ的には良かったと思うのだけど、感想戦ではやりすぎだった、と。
攻め急いでしまった感じですかね?

1分将棋の中、中村くんが正確に受けた、という感じでしょうか。
その後何個か怪しい手はあったものの、この攻め急ぎの局面を正確に受けたことが
勝利に結びついたようです。

長考派にありがちなのでしょうけれど、
序盤中盤で時間を使いきってしまうと、
終盤でのベストな手が見い出せないってのがやっぱりあるんでしょうね
PC戦ではその対比が顕著に出てしまいますが。

中村くんは若手の中では珍しく?長考派ですよね
そのせいか、終盤でベストな手が出せないせいか(それでも旗から見ても、控室的にも
その時は良い手を指す)、
熱戦調、名局に見えがちなw対局になりがちな気がしますね(笑)





さて
今後はどうなるかな?
上手く行くと、中村くんが4組優勝から、挑戦者になる…っていうシナリオもありそうですね
第10期竜王戦の真田圭一以来か…と思ったけど
第17期の渡辺さんが4組優勝から、タイトル奪取に至ってるんですね
今思えばですが、6組優勝の藤森くんに勝ち進んでもらいたかったですねw
そのほうがドラマだったかな。しかし実力的には中村太地でしょうか。
この先誰々に当たるかは…
あ、分かるんですね、深浦さん、郷田さん、羽生さん…
挑戦者決定3番勝負まで進めば…意外と勝てそうかも?
それまでが試練ですね
厳しい抽選に入ってしまった、という感じですね。

深浦さん郷田さん(羽生さん)と、居飛車正統派みたいな感じで、
将棋ががっちり噛みあう対局になりそうですね
ただがっちり噛みあう分実力がものを言う感じで、
相矢倉、相角換わり腰掛銀、のような戦型になると、
どんどん体力、精神力が削られそうですね(^_^;)
なかなか厳しい対局になりそう。勝率的にも厳しそうな。
そして中村くんが勝とうとも、深浦、郷田が勝とうとも、疲れきったところを
羽生さんが食うと(笑)

そう考えると、やはり挑戦者3番勝負に望むのは羽生さんでしょうか…
3人とも横歩取りの将棋になると、中村さんの勝率予想はぐっと上がる感じがしますwが。

こっちのグループは、中村、深浦、郷田、羽生が誰が勝っても
3番勝負となると、勝ちそうなのはこっちの人って感じがしますね
向こう側だと、行方尚史さんが勝ち進めば相矢倉の3番勝負なら…って感じもしますw

羽生さんが決定戦に進んで、タイトル挑戦となったら、
この流れなら、森内竜王を破りそうですね。
名人につづいて、竜王まで取られては敵いませんから、
森内さんも脅威的な強さを見せそうですが。

森内竜王VS中村太地、となれば、安定の重厚な重さで中村太地を潰すか、
若手らしい序盤の良さが光って、中村くんが圧勝するか、
のどちらかじゃないでしょうかね。

羽生五冠…六冠…まさかのふたたび七冠!?なんてシナリオも見てみたいですが

特に記録ではなさそうですが
久々の若手のタイトル奪取、竜王(渡辺明以来)というのも見てみたいですね

渡辺明さんをのぞいて、やはり未だに羽生世代が猛威を振るってる印象ですしねw

もちろん広瀬さんとか、王位戦挑戦の木村さんとか、豊島くんとか
期待株もたくさんいますが、

タイトル取れば、渡辺明以来?広瀬王位以来?の実績的にも強豪の仲間入りですしね。

個人的には、中村太地くんと佐藤天彦くんが同じような立ち位置にいるって思っていて
天彦の方が華がある(見た目的にもw)将棋を指すと思う
戦績的にも申し分ないわけだし、タイトルなどに絡んでほしいなぁって思います


順位戦はどんなに頑張っても、
C2→C1→B2→B1→A
とA級になるのに4年以上、名人は5年以上はかかる?けど

竜王戦は、ものすごい才能が要りそうですが
(若いと、経験や色々がないからその分)
6組優勝から、タイトル挑戦で1組に飛び級
タイトル奪取なんてしようものなら、
100年に1度の天才、200年に1度の天才レベルでしょうね(笑)



しかし、棋士の区分を、老獪w、ベテラン、中堅、若手、新進気鋭 とした時w

老獪は大体において負けるけど以外と新進気鋭を潰す
若手、新進気鋭は大体において強いけど、中堅どころに負けるときが多い
ベテランは中堅、老獪には強いけど、若手に弱い

みたいな、所あって面白いですよね、将棋って。

競技年齢の差がこんなにあるプロ競技(スポーツ、ゲーム)というのも
将棋ぐらい?じゃないでしょうかね。











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