2015年2月16日月曜日

「あなた」を証明するのは「あなた」でしかない…?

こないだ本屋行ったら

帰ってきたヒトラー(上・下)があったので
思わず購入(時間あったので読もうと)



まだ上の半分ぐらいだけど
面白い、なか
読んでて思うところがあったので
一つ記載


この話は、現代に突然ヒトラーが…いや
ヒトラーが、突然現代に蘇ってしまう、という話なのだが

紆余曲折を経て、テレビ局(制作会社)に芸人として雇用された
雇用にあたり、書類を作らなければならない、ということになったが
当然のことながら、身分証明書は持っていない、免許証も、健康保険証も…

「本名はなんなの?」と聞かれて
「アドルフヒトラー」と答えても、信用されず
逆に、適当な偽名を言った方が信用される…という


さて、ここで思ったこと

あなた自身で「あなた」を証明しなさい

と言われたらどうだろう?

20歳以上なら、免許証を持っているかもしれない
少なくとも、日本国民ならば健康保険証があるだろう
未成年であっても、学生ならば、学生証があるかもしれない
高校生、大学生ぐらいは学生証あるだろう

では、小学生以下の年齢の子たちはどうだろう
いや、身分を証明する証書を無くしたらどう「あなた」を証明する?

泥酔して、目が覚めたら、見知らぬ土地にいて、お財布もなにもかもなかったら、どうだろう?


(私見だが)
結論から言うと、「あなた」を認知し証明するのは、周りの人間の認知でしかない
ということ

山田太郎が、いくら自分を山田太郎と言い張っても、
身分証明書になるものがなければ、証明はされようがない

逆に言うと、
山田太郎が、自分のことを知る人が誰もいない土地に佐藤一郎だ、と言って
数年住み着いて、大量殺人のような極悪犯罪を犯して、雲隠れすれば、
(少なくとも名前だけでは)すぐには追えない、ということにもなる


しかし、
では身分証明書のようなものや周りの認知がなければ
自分が、自分の名前であることを証明し得ないのだろうか?

残念ながら、社会的には不可能であると言える

だが、意味は違うかもだが
かの哲学者 デカルトが言っている
われ思う、ゆえにわれ有り、という言葉がある

あれこれについて考える、考えているのは実存する自分である。
ゆえに、自分は実存する

この言葉を借りると、
山田太郎は、~出身~の親から生まれた、山田太郎である、と、
それを自分の中で証拠として残しておくこと、

周りからそれを論理的に認められるかは別であるが、
あなたの世界で、あなた自身だけは、そう思うことで、
自分を証明することができる。


(ただし、こういう場合は悪用というか逆用になってしまうが…

ある日、気づいたら、浜辺で倒れていた、自分は誰だろう?

あー思い出した、私はイギリス生まれの探偵をしているホームズである

そうだホームズだ

…なんていうふうに、「自分」を間違えてしまうケースも広い世界あるだろう…)

つまるところ、

自分が、「人間」の「ある個体」と証明し、識別するのは
遺伝子検査ぐらいしかないのでは?

生まれた時に、個体ごとに埋め込まれるチップや、刻印があったとしても、
チップや刻印が偽造されている可能性を考えれば、証明にならないし。



まぁただし、前提として抜けているのだが

この世界、身分証明が途切れることは、そうないはず

生まれたら、親がいるわけだし、免許証や保険証もある

ホームレスって身分証明あるんかなーって思ったけど…

ただ、自分がだれか?ということを忘れることはそうない。













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